昭和26年に期間満了している買戻特約の抹消登記

まだ雪の残る季節に、自宅の土地に何年も前から消したいけどうまく消せない登記が残っているのでなんとか抹消してほしいという相談を受けました。

調査してみると、昭和26年に既に抹消できたはずの「買戻特約」という登記が残っていました。

「買戻特約」は、売主が買主に対し一定期間内に代金等を返還することによって契約を解除し、目的物を取り戻すことができるという特約です。

新たに買戻特約をつけて欲しいと頼まれたことはありませんが、古い登記が残っているのをたまに見かけることはあります。

買戻特約は買戻権者と現在の所有者からの共同申請で抹消することができますが、買戻権者は所有者の親族で何十年も前に亡くなったそうなので、買戻権者の相続人全員の協力が必要になります。

何年か前に消そうと思い当事者の調査をしたこともあったそうですが協力をもらえない方が数名いたためあきらめたとのこと。
そして時間が経つにつれて当時の当事者にも相続が発生し、当事者がどんどん増えてしまいました。

依頼者にはお金と時間がかかっても自分の代で絶対に抹消したいとの強い希望もあったため、何度も打合せを重ねて確実な方法をとるために今回は訴訟によって抹消することにしました。

連絡のとれる当事者には手紙などで経緯と内容を伝え、裁判所から訴状が届いても驚かないように説明してもらいました。

そして数ヶ月かけて無事に判決をもらい、相談から約半年で無事に買戻特約の登記を抹消することができました!
久しぶりの訴訟だったため、裁判所書記官には色々ご迷惑おかけしてしまったかもしれませんがとても親切に対応してしてくださり本当に助かりました。
一般的に裁判所は怖いというイメージがあるかもしれませんが、職員の方々はとても親切だといつも感じます。

古い登記が残ったままだと今回のように想像以上にめんどうな手続きが必要になることもありますので、抹消できるものはすぐに抹消しておくことをおすすめします。

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